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呼吸

歌のレッスンにおいて、もっとも大切なのが、「呼吸」です。息を使うことで、声帯が振動します。
声帯を振動させることで、初めて「声」になり、息を流し続けることで、「音」になります。

忙しない日常生活を送る中、また、コロナ禍により、マスクの使用が日常になった今、無意識のうちに呼吸が浅くなっている方、結構多くいらっしゃるなぁと、感じております。

更にスマホやパソコンなどの使用により、ストレートネックになるなど、姿勢も悪くなり、これもまた呼吸が浅くなる原因です。呼吸が浅くなると血流が悪くなるだけではなく、身体に様々な不調をきたしてしまいます。しかし私たちの日常において、もはやスマホやパソコン無しの生活など不可能と言えますから、手放すことは難しいですよね。

そこでおすすめなのが、夜寝る前に、仰向けになり、自分の身体に意識を向けて、ゆっくり、腹式呼吸をすることです。

目を閉じて、お腹に手を当てて、感覚を研ぎ澄ませ、ゆ〜っくり、鼻から吸って、口から吐いて…

吸う時は、澄んだ空気を取り込むイメージ、吐く時は、身体から毒素を排出するイメージで。これを繰り返します。

2分でも良いので、出来れば毎日、寝る前に試してみてください。

深く呼吸が出来るようになると、身体が温まり、睡眠への導入がスムーズになります。

また、短い睡眠時間でも、深く眠りにつく事が出来るようになります。
続けていくと、身体が元気になります。

私は現在、自宅スタジオと音楽教室2箇所で生徒さんに個人レッスンをしておりますが、地道に腹式呼吸を続けてる方は、皆さん口を揃えて
「よく眠れるようになりましたー!」
「声が前より出しやすくなりました!」
と言っております笑(私自身も、実際続けていると眠りは深くなりますし、以前より疲れにくくなりました。)

腹式呼吸が出来るようになると、歌が歌いやすくなります。深く息を吐いて、たっぷり息を吸えるようになると、横隔膜の広がりを感じられるようになり、しっかり声を支える事が出来るようになりますから、声帯もよく鳴るようになります。

また、身体に意識を向ける事で、様々な変化にも自分で気付くようになります。
身体の一部分でも感覚が鋭くなると、他の部位に対しても、敏感に気づくようになります。

「歌うことは、生きること。」
という言葉がありますが、生きる上で一番必要とされる呼吸を使い、自分で自分の身体をコントロール出来るようになれたら、歌うのが楽しくなりますよね。

自分の身体を理解し、身体と仲良くなって、豊かに歌っていくこと。

それを提供出来るように、日々レッスンに取り組んでおります。

生徒様の声
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